メプラ社CEOインタビュー
2005年11月12日(土) 新宿パークタワーにて
メプラ社の社長、輸出担当、日本市場担当の方々が来日し、に新宿パークタワーにてお話しをお伺いする機会がありましたので、ご紹介します。
100人に満たない従業員が、世界60ヶ国に輸出し、毎年新製品を投入できるのは、効率的な経営によるものといえます。その秘密を聞いてみました。
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左がCEOのGianni Prandelli氏
右が日本市場担当のHirokazu Yano氏 |
左が輸出担当のEnrico
Bordone氏 |
●今、社員は何人くらいいるのでしょうか?
現在、89人になります。
●イタリア企業はファミリー的と聞くことがあるのですが、メプラ社はどんな雰囲気でしょうか?
大変ファミリー的で、Enrico Bordoneのファミリーも働いるくらいです。
●大変独自性を持って製品開発を行っているように感じられますが、商品、マーケティング、プロモーション、フィロソフィーの面で、競合企業はいるのでしょうか?
たくさんいるとも言えるし、いないとも言えます。何においての競合なのか、見る視点によって違うと思います。
●100%メイドインイタリーをポリシーにしているようですが、今後も変わらないのでしょうか?
キッチンウェアは単なるデザインだけでなく、技術的裏づけも必要です。
機能、TPOの使い分け、デザイン、3つのハーモニーを創るためには、違う文化を混ぜ合わせるより、全てイタリア製にこだわる方が良いと考えています。将来はわかりませんが、現在はイタリア製にこだわっています。
確かに、製品を作るという意味では、どの国の職人の手でも同じようにできますが、メプラの目指す、デザイン、機能面でのフィロソフィーなどを浸透させるには、多国籍チームでは、なかなか難しいとも言えます。
コストダウンを図って、一緒に製品の付加価値までそぎ落としてしまっているブランドもあるように思います。
市場について
●売上の内訳が小売が55%、業務用44%ということですが、今後、その割合を戦略的に変えたいと思っていますか?
日々プロジェクトによって変わっているのが現状です。
特に、日本では、業務用としての認識が高いので、小売部門にも力を入れていきたいとは思っています。
●そのためのプロモーションとして、どんなことをしていますか?
コカ・コーラとのコラボレーションなどがあると聞いています。
コカ・コーラとは、カトラリーのハンドル部分に「コカコーラ」と名入れをし、ギフト用にしたことがあります。
クラブメッドとは、プールにはガラス製品を入れられないので、ポリカーボネイド製のグラスに名入れしたことがあります。
そのほとんどは見本市会場での出会いからスタートしており、見本市は重要だと感じています。
●世界60カ国100のエージェントがあるとのことだが、国によって売れる商品に違いはあるか?
メプラ社は、世界60ヶ国、100のエージェントを持ち輸出しています。売上げの35%がイタリア本国、65%が輸出によるものです。パリなど大きな都市は2つのエージェントがあります。
大きく分けて、南ヨーロッパと北ヨーロッパでは、ライフスタイルの違いからか、違いがあると思います。
●日本ではこんなマーケットを作りたい、こんな商品を広めたいという希望、ビジョンなどはありますか?
メプラのコンセプトはライフスタイルを売ることです。つまり文化移行なのです。
イタリア料理、製品などを通じて、イタリア文化を取り入れていただけるとありがたいです。
●日本は製品のクオリティに一段と厳しいという評価がありますが、それを感じることはありますか?
とても有名だし、よく感じます。
ただ、これは日本に限ったものではなく、スイスやドイツにおいても同様のことです。
●日本市場オリジナルの商品やサイズの開発は可能でしょうか?
特に日本の家庭ではIH(電磁調理器)が普及してきており、特に鍋はいろいろな試験が必要になります。
スイスやドイツなどでも実績があります。
また、特に、高齢化が進んでいるので、その市場も考えています。
今回の新作、銅鍋でも、日本市場のためにIH用を開発しました。
●世界的に生活用品の市場は成熟期にあるが、これから期待できる中国などの市場を獲得していく予定でしょうか?
今、中国はフェラーリを世界一売っている国なので、大変期待しています。
ただ、中国のライフスタイルマーケットはこれからになるでしょうね。
デザインについて
●日本でイタリアデザインというとシャープなイメージをしてしまいます。メプラの製品には伝統的なイタリアデザインのような部分もありますが、これぞメプラデザインというスタイルはありますか?
また、Angelo Mangiarotti氏以外にも外部有名デザイナーと組むことは今後ありますか?
デザインは使うことによって、再発見があります。
メプラ製品は人間工学に基づいているので、それがモダンであり、トラディショナルであると考えています。
他のデザイナーは、流行によって新しいものを作っているので、一時期を過ぎれば、古くなってしまいます。
外部デザイナーには、今後も製品開発に協力してもらっていきます。
●メプラ社はステンレス素材を追求してきて、近年、シリコンなど新素材を加えてきましたが、今後、いろいろな素材で製品開発をしていくことはありますか?
もちろんです。、今後も、メーカーとして様々な素材を試し、最良の商品を市場に投入していきます。
この後、新宿パークタワー1Fのお店に立ち寄りました。
CEOのGianni Prandelli氏は、ワインのソムリエの資格も持っているそうで、ワインには興味津々の様子でした。
どの方も、フレンドリーな方々で、私の緊張もほぐれ、大変楽しく有意義な時間でした。
ありがとうございました。
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