今の日本の家庭ほど世界各国の料理を食べている国はないですが、その中でも
イタリア料理、特に地中海地方の料理にハマッています。
オリーブオイルにガーリック、バター、塩に胡椒、ベルサミコ酢で味付けした
魚介、肉、野菜は、その香りだけでも幸せな気分にさせてくれます。調理が
簡単なところがより惹きつけられます。それもそのはず、イタリア料理は素材
の旨味を生かすのが基本なので、あまり煮込んだり、ソースなどで本来の味、
原形を変えてしまうような調理法は少ないのです。
私自身、野菜の旨味が調理器具や調理方法によって、全く違うものだという
ことを知って、キッチン・スピークスのオープンに至っているのですが、
特にイタリア料理は、フランス料理のような豪華さはないですが、日本人と
して親近感が湧くことが多いです。つまり、魚をよく食べるし、タコを食べる
世界でも数少ない国ですし、特にイタリア中部のトスカーナ地方では、ジャ
ガイモや人参など塩茹でするだけのような、本当に素朴な材料を使った料理
が多いのには、ちょっと驚きます。またスローフードが唱えられるのもよく
わかります。元々フランス料理も、ルーツはトスカーナ料理にあり、フランス
の王室で王様に出すために豪華になっていったようです。
予約のとれないレストランで有名な”ラ・ベットラ”の落合シェフは、フラ
ンスの帰りにイタリアに立ち寄った時、こんな料理は誰でもできると思った
そうですが、毎日食べても飽きないところに引き込まれてしまい、フランス
料理からイタリア料理に路線変更することになったそうです。
最近オリーブオイルの効能が取り上げられることが多いですが、実際、
地中海地方の人々 の寿命は他のヨーロッパ人と比較しても、長生きだそうです。
オリーブオイルとガーリックに低脂肪高蛋白の魚介類、野菜などの絶妙な
組合せによって良い結果になっているそうです。
”料理は地の物を食べると良い”とよく言われますが、日本の旬のもの以外の
ものを食べるなら、ある特定の地方の家庭料理も含めた、その土地特有の調理
方法も含めて味わいたいですね。フランス料理と聞くとこってりしたソースの
イメージがありますが、それはパリのレストランで出されているもので、フラ
ンスの地方に行けば、野菜を煮込んだ料理など、ほとんどがあっさりしている
ようです。ソースこってりの料理だけでなく地方料理もあわせて採ることで、
その土地に受け継がれる栄養の採り方ができると思います。
どこかの国の特定の地方料理を、毎日食べてみるのも面白いと思いませんか?