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コラム: キッチン・スピークスの日頃の運営の中で得た情報、お伝えしたいことなどをお届けします。

北欧の生活水準の高さを見習いたい

2003/07/13

キッチン・スピークスでは北欧の商品を多く扱っています。商品の機能、デザイン性などクオリティが高いのが、その理由ですが、もう一方で、北欧の人々の生活の水準の高さに今の日本が見習うべきものがたくさんあり、そのライフスタイルを取り入れたいという理由も含んでいます。

現在、"FEEL FINLAND"というイベントが行われています。フィンランドと日本の親交の歴史は長く、もっとフィンランドをよく知ろうと、フィンランド大使館の外部団体が主催しています。先日フィンランドの首相も来日し、また各種セミナーも行われていました。

北欧というとどんなイメージがあるでしょう。"環境に厳しい"、"残業しない"、"白夜"、などでしょうか。ライフスタイルを提案したいキッチン・スピークスとしては、生活のクオリティにフォーカスします。

1970年代に女性の地位向上のため、世界的なムーブメントが起こりました。日本ではアメリカのウーマンリブが有名でしょう。このアメリカのウーマンリブ、男性を敵視し、女性にも同じ権利を与えるよう女性たちが要求するものでした。その結果、男の競争社会に女性も参戦する形となり、一層競争が激しくなりました。

一方、北欧のケースでは、男性を敵視するのではなく、女性の働く環境を作ること、男性の育児の参加、男性も女性と仕事を分担して欲しいというものでした。家事、育児は、それまでは女性の仕事とされてきましたが、男性、女性関係なく、分担して行うこととなりました。

その結果、男性が一家を支えるために、たくさん残業をするのではなく、夫婦共働きでその分、夕方には帰宅するというのが一般的になっています。オランダを中心に盛んなワークシェアリングは、男女が交代で働くという変形版とも言えるでしょう。

フィンランドでは80年代に入ると、公的に任命される理事会、審議会、委員会は女性が40%を占めなければならい"クォータ制"という制度をはじめ、男女平等の政策がとられています。

男性の家事時間割合の国際比較

経済活動と家事、育児、介護活動の合計時間(週平均)に占める後者の割合
日本 アメリカ フランス ドイツ イギリス デンマーク フィンランド ノルウェー
約4% 約37% 約38% 約39% 約32% 約22% 約36% 約36%
日本: 総務庁統計局「平成8年社会生活基本調査報告」
外国: UNDP1995

上の表を見ると、明らかに日本の男性の家事、育児の参加の割合が著しく低いのがわかりますが、実はこれに出生率も加えて見てみると、やはり日本が一番低く、緩やかですが、この割合と相関関係がありそうです。
日本では出生率の低さが問題になっていますが、これを解消するには、男性の家事時間割合を上げることも、重要な要因になってくるでしょう。

出産についてですが、90年代に入ってノルウェーでは、出産前の10ヶ月に女性は100%の給与を受け取る場合は42週間、80%なら52週間の有給育児休暇が女性、または配偶者がもらえるようになりました。その内4週間は男性が育児休暇を取らなければなりません。当初はその利用率も低かったものの、今では90%の取得率となっています。
その他、子供を家庭で養育していると、月5万円の給付金が出る制度もあります。

フィンランドでは男女平等の観点から保育士に積極的に男性を採用しています。男性の子供の保育時間が増えるに従って、子供が冒険したい時の助けになるという大きなメリットがあるようです。

最近日本では、子供たちが携帯電話を通じて、出会い系、メル友などのトラブルにあったり、、または繁華街でキャッチセールスの被害に会ってしまうケースがありますが、子供は大人の心理作戦に簡単に引っかかってしまうことから、フィンランドでは子供への商業的な圧力を避けるような政策を国として取り組んでいるようです。

何より、フィンランドには"子供家族省"という組織があり、そこでは、環境問題にも取り組んでおり、家族の問題も同じところで政策を立案しています。つまり、環境を変えることは家庭が変わることになるから一緒に考えなければならない、という考えからだそうです。北欧の環境問題に積極的な家庭では、1ヶ月に出る家庭のゴミがバスケットボール1個分しかない家庭もあります。これを実現するためには、やはり家庭と環境問題が一体になっていなければ実現できないですよね。

以上、部分的ですが、フィンランドを中心に北欧の社会での動向を紹介しました。日本ではあまり積極的に動いていないところですので、今後日本が見習いたいと思うところを挙げました。特に日本は世界で一番早く高齢社会に突入するので、相当な悩みが増えてきそうです。それ以前の家庭や子供の問題を解決していかないと、問題が山積みになっていくだけなので、1人1人が考えていかないといけないでしょうね。

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